2004.6.10   メニュ−
高尾山の楽しみといえば何といってもハイキング。ここには、初心者から健脚者まで、
それぞれの足と体力に合わせて山歩きができるよう、多くのハイキングコースが用意されています。
カップルや、ファミリー向きのコースもありますよ。
海抜200mの山麓から約470mの地点までを7分ほどで運んでくれるケーブルカーと、
2人乗りのエコーリフトがあり、子供から年配者まで幅広い年齢層の人が山頂を目指します。
自然環境保護への理解をいっそう深めるため、7つの自然研究路(ハイキングコース)や、
学習の歩道、いろはの森が整備されています。

〜今回のル−ト〜
JR高尾駅→大垂水峠→モミジ台→高尾山頂上→つり橋→十一丁目茶屋→山上駅(リフト)→「山麓駅」→京王高尾山口駅

JR高尾駅

 今回の出発点です。高尾山の玄関口として親しまれてい
る趣ある社寺風の駅です。

 現在の駅舎は1927(昭和2)年の大正天皇の大喪の
際に建築されたものです。
1961(昭和36)年に浅川駅から改称されました。

 関東の駅百選 1997(平成9)年選定。 
イチョウ並木

JR中央線高尾駅前から続くイチョウ並木の甲州街道は、
日本でも指折りのイチョウ街道となっています。
この並木道は昭和2(1927)年に
植樹されたもので4.2Kmの間に、768本植えられています。
当時、大正天皇が崩御されて、この高尾の地に
その墓所である武蔵陵が建設されていました。
その武蔵陵の周辺整備の一環として、この地域の
甲州街道が道路改修され、それにあわせてイチョウが
植樹されたのです。

この通りのバス停から、大垂水峠を目指します。
大垂水峠のバス停

晴れていれば富士の姿が飛び込んでくます。
国道20号の高尾と相模湖の間に在る峠で、
明治になってこの峠が切り開かれて、
国道が通されました。


ここは神奈川県と東京都との県境です。
ここの左側が高尾山になります。

ここから、いよいよハイキング開始です。
少し登ったところに、コ−スの案内板がありました。
案内板は至る所に整備されてますから、
道に迷うことはありません。
分岐点には、必ず行き先案内が
立っています。
ここは「もみじ台」へつづく坂道です。
この反対側は「一丁平」です。
「もみじ台」は食事が出来るように、広場になっています。
丸太を利用した椅子が設けられていて
大人数でも、大丈夫です。
もみじ台にある茶屋

この茶屋周辺は文字通り、モミジがたくさんあり
紅葉シ-ズンは賑わいます。
この茶屋のメニュ−は豊富で、酒類から山菜料理
まで盛りだくさん。ナメコ汁や山菜テンプラはお奨めです。
ここのテ−ブルを利用するには、何か注文しないといけません。

十三州見晴台

 山頂は十三州見晴台といいます。
ちなみに十三州とは関八州(武蔵、相模、上野、
下野、常陸、上総、下総、安房)とその外側になる
越後、信濃、甲斐、駿河、伊豆を指しています。

画像は十三州見晴台の数m手前の坂道です。
今回は頂上へは寄りませんでした。

吊り橋

ハイキングコース4号路(吊り橋コース)にあります。
吊り橋の上から見る谷の新緑や紅葉はみごとです。
 テレビのドラマにもよく登場する吊り橋なので、
その影響もあってか、このルートは人気があります。
紅葉シ−ズンは渋滞が起きます。


コナラの大木

ブナなどの温帯林(落葉広葉樹林)とカシなどの暖帯林(常緑広葉樹林)が接していることから、
植物学上とても珍しい山とされていて、153科約1600種の植物が自生し、固有植物は65種を数えます。
薬王院入り口の山門

薬王院の表参道である1号路。
このあたりには東京都の天然記念物に指定されている、
杉の大木が林立しています。
樹齢500年とも700年ともいわれ、直径は4〜5m。
樹高は高いもので約45mあるといいわれています。

蛸杉
蛸杉と呼ばれる不思議な形をした杉です。
昔参道の道普請をしていたところ邪魔になるので
切り倒そうとしたら一夜のうちに後ろに退いたというのです。
ここを通る人たちがみんな触っていくので、
根が曲がった部分がつる つるになっています。
高尾自然動植物園
ここはニホンザルの放し飼いと山野草数百種で
人気のスポットです。入場料が高いのが難点。
十一丁目茶屋
「十一丁目茶屋」は、ケーブルカー山頂駅のすぐ近く、
ケーブルカー高尾山駅から散策をはじめて最初の休憩処です。
手焼きのお団子を店内もしくはベランダでいただくことができます。
ここは霞台にあり、眺めは最高です。
特に冬の天気のよい日は、新宿副都心の超高層ビルや
相模湾の江ノ島まで見渡せます。

高尾山では薬王院から距離を図っていて、
ここは、薬王院から十一丁目(約一キロメートル)に
当たる地点ということです。

かすみ台

ハイキングコースの随所に展望台が設けられています。
目の前に広がる景観は一服の清涼剤です。
登山の疲れなど吹き飛びますよ。

かすみ台から、新緑の山並みの展望
ケ−ブルカ−高尾山駅前


ケ−ブルカ−高尾山駅前から
多摩ニュ−タウンの眺めです。この日は曇っていて
いまいちでした。

高尾登山電鉄・「高尾山駅」(ケ−ブルカ−)
ケーブルカー
31度18分の日本一の急勾配を走る
ケーブルカーの車両は自ら走行するのではなく、
山上からケーブルで車両を引っ張り上げるため
動力用モーターは積んでいません。
中間で車両がすれ違います。
高尾山の玄関口に高尾登山電鉄の「清滝駅」があり、
標高472mの「高尾山駅」まで、
つるべ式ケーブルカーが運行しています。
徒歩だと山頂まで一時間半はかかるところを
ケーブルカーなら高尾山駅まで六分で行き、
そこから歩いて約40分で頂上にたどり着けます。
高尾登山電鉄・山上駅(リフト)
リフト
日本一の急勾配(31度18分)を運行している
ケーブルカーやリフトからは季節によって
表情を変える木々が満喫できます。
海抜200mの山麓から約470mの地点までを
7分ほどで運んでくれます。
ケ−ブルカ−よりもこちら方が景色を楽しめます。
新緑や紅葉時期はお奨めです。
高尾登山電鉄の「清滝駅」前のみやげ物屋

手作り「酒まんじゅう」は店頭でのふかしたてを販売しています。
「もみじ焼もち」も好評です。


高尾登山電鉄の「清滝駅」(ケ−ブルカ−)
リフトはこの奥で、「山麓駅」といいます。
ケ−ブル高尾山駅の側に建っている碑です。
薬王院の建物は、高尾山山頂のちょっと手前にあります。

「薬王院」
 正式には高尾山薬王院有喜寺といい、
真言宗智山派の大本山です。
関東屈指の霊山として多くの
信奉者や観光客が参りにぎわっています。


ケ−ブル高尾山駅ら京王高尾山口駅へ続く道です。